桜鬼【完】 続編気まぐれ更新中
涙を流さないようにこらえている松下が、不謹慎だけど、とても綺麗で…


芸術品を見ているかのようだった…


松下組の屋敷の縁側に松下と並んで座り、松下が落ち着くまで待つ


「…も…大丈夫…」


全然大丈夫そうじゃないし…


「泣きたいなら、大きな声上げて泣けば?胸貸してあげたい所だけど、返り血ついちゃった…」


「…くっ…う、えーんっ…」


泣きながら、私に抱きついてきた松下


…だから、返り血ついちゃうって


「…ま、いっか…。…私しかいないんだから、思いっきり泣いていいよ」


そう言って、優しく抱きしめ返した…











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