桜鬼【完】 続編気まぐれ更新中
そういう族なんだ、桜鬼ってのは


上の者には必ず敬意を示し、上の者が少しでも侮辱されようものなら、すぐさま自分がその侮辱した者を始末する


…例え、己の手が汚れようとも


そして自分はいつも上の者にへり下り、尽くす


これはいわば、桜鬼内の常識


僕が入ったときに一番に教えられたこと


それほど、大事なこと


だから、この会話を聞かれていけば、こいつらの…特に、向井 悠の命は危ういだろう


ま、関係ないか


「…っ」


僕の一瞬の殺気に、息をつまらす


…所詮、この程度か











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