【完】霞む夏空と光
今日の空模様は、ほぼ晴天。これが花火の光と煙に霞んでしまうと、想像するだけで私は悲しかった。
瞼の裏に夜空を描き、歩く。
「……あれ?」
出発して十数分。私は、ようやくして周りに誰もいなくなったことに、気付く。身体が勝手に人ごみを避け、神社の近くに来ていたのだ。
これこそ本当の反射であろう。一切何も考えずに、ここまで辿り着けたのだから。
特に意識せず、石段に座って星を見つめていた。
田舎の素晴らしいところ。空気が綺麗で、星が綺麗に見える。建物の背が低く、空が広い。
だなんて、ぼうと考えていたら、草むらのほうから物音がした。
当然私は、驚いてのけぞる。
何の音だろうか。誰しも一瞬浮かぶであろう悪い想像に、心臓がはち切れそうだ。
お願い、それだけは。まだまずい事件には、巻き込まれたくありません。まだというより、できれば一生。
瞼の裏に夜空を描き、歩く。
「……あれ?」
出発して十数分。私は、ようやくして周りに誰もいなくなったことに、気付く。身体が勝手に人ごみを避け、神社の近くに来ていたのだ。
これこそ本当の反射であろう。一切何も考えずに、ここまで辿り着けたのだから。
特に意識せず、石段に座って星を見つめていた。
田舎の素晴らしいところ。空気が綺麗で、星が綺麗に見える。建物の背が低く、空が広い。
だなんて、ぼうと考えていたら、草むらのほうから物音がした。
当然私は、驚いてのけぞる。
何の音だろうか。誰しも一瞬浮かぶであろう悪い想像に、心臓がはち切れそうだ。
お願い、それだけは。まだまずい事件には、巻き込まれたくありません。まだというより、できれば一生。