捨 て て や る





『俺パピコ〜』





そう言ってガサガサと探るコイツ



篠塚 純也16歳





購買のおばちゃんも苦笑い





『…あった?』




『…あった♪』





そう言って笑う純也





素直で可愛いと思うよ






多分ね。








『あたしが買ったげる』




ミルクティーと純也のアイスを買うと




裏庭に出る





『あんた達いつも水遊びしてるよね?』




『楽しいよ〜♪』




純也がくれた半分のパピコ





食べながらあたしは思う






……平和だ



……平和すぎる





純也と付き合ってから昼休みを一緒に過ごしたことなんて無かった




新鮮な風景も




平和すぎて怖い






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