姫と王子たち


忍Side


姫………
覚えていてくれたんですね………






「……ース?……キース?」

『…ん?なんですか?姫様』

「キースには夢ってある?」

『はい?夢…ですか』

「うん……将来、とても大きな城を建てるとか可愛いお嫁さんをもらうとか♪」

『……夢ねぇ〜…』

「うんうん♪」

『特にないですけど』

「えぇー!!」

『姫様は夢あるんですか?』

「…むふふ♪」

『なんですか、その怪しい笑い方は(;¬_¬)』

「ふふ、私の夢はね…すごーい我が儘だけど…私専用の部屋と温泉が欲しいんだ〜♪我が儘だよね」

『どこが我が儘なんですか?………というか、あるでしょう?姫様の部屋…温泉だって』

「ううん…私がデザインしたお部屋だよ♪」

『はい?』

「すみからすみまで私がデザインした部屋♪」

『ふーん』

「あとね♪私しか入れない温泉が欲しいんだよねぇ♪色は純白で☆」

『はぁ』

「ふふ♪」

『……ふぅ…俺が作りましょうか?』

「え?…いいよ!そんな悪いよ…」

『いいえ、いいんですよ。そのかわり、俺と姫様しか入れない部屋と温泉ですからね♪ニコリ☆』

「うん♪嬉しいO(≧∇≦)o」

『はぁ、わかってんのかな?言葉の意味』

「絶対だよ♪約束ね??」

『ふふ(笑)はい。約束です』












結局、約束は守れなかったけど………
現世では作りましたよ?姫様。







『姫城さん、じゃあ今度来ませんか?そのときに貴女に姫の部屋&姫の温泉をあげますよ?』

「え!本当!!?」
ガシッ

『え、ええ…///』

「嬉しいO(≧∇≦)o」

『ふっ(笑』



可愛いなぁ…姫様








忍Side終了



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