ちよこれいと!
だけどさ……
「めっちゃ、ひま!」
翔は目を覚まさないし、この部屋は翔を寝かすため安部さんに貸してもらった部屋。
テレビもなんにもない。
あるのは、テーブルとソファーだけ。
ひまなので、翔の顔をじっと除き込んだ。
翔は金髪で、耳には何個かピアスをしている。
周りから見れば、ただのチャラ男だと思う。
けど、顔は綺麗に整っていてそこらへんの男子と比べ物にならない。
いわゆる美少年ってやつかな?
それに、周りを明るくするその性格。
そんなところ好きだな~。
「だから、ファンも多いんだろうな。」
翔と二人きりの中、うちの声だけが部屋に響く。
「ふぁ~」
さっき寝たばかりなのに、まだ眠たい。
まだまだ、出番まで1時間程度ある。
「翔、おじゃましまーす。」
眠さに負けたうちは、翔が寝ている毛布の中に潜り込んだ。
ソファーはでかかったので、二人で寝れた。
翔の横に寝て、毛布に一緒に入る。
すると、翔の体温がとても暖かかったので毛布の中は心地よかった。
翔が横で寝ているなか、うちも寝息をたて始めた。