ちよこれいと!


「そっかあ~残念…じゃあ、また今度ね。」


信号が青に変わり、車が動き出す。


「雄大こないの?何で!?」

焦ったような、そんなうちを見て雄大はフッと笑った。

「ごめんな。お前のデビューなのにな。」


困ったような顔でうちに言ってきた。

「何で!?うちのことなんてきにしないで!」


「うちは、ただ雄大も来てくれたらスッゴク楽しいそうだな…って思っただけだよ!」


雄大ってすっごい優しい人なんだな。
こんなにも、気を使ってくれるなんて……


正直、最初は
ホームレス
なんか変なやつ
みたいなイメージしかなかったけど、すっごいいいやつだ!


「雄大!絶対いつか、一緒に遊ぼうね!」

「あぁ。」


笑顔でいうと、雄大も口元を緩めて優しい顔つきで言ってくれた。


その表情がやけにかっこよく見えて、一瞬顔が赤くなってしまったのが自分でもわかった。



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