ちよこれいと!


「…覚えてますか?あの時のこと。忘れたなんて言わせねぇけど。」


「へ?何が?」


「嫌だなぁ、竹内さん。お好み焼きの帰りですよ。」


という、茂人の笑顔がとてつもなく恐いのはなぜだろう?

何だか命の危険を感じる……


「お、覚えてないなぁ。」

あははー。と苦笑いで言った瞬間、茂人のおでこに怒りマークが見えたような……


「へぇ……そうなんですか。これは、ちょっと問題ですね…どうしましょうか?」


意味ありげな笑顔を浮かべて、一歩ずつ近づいてくる。


「えっ……ちょ…茂人?う、う、うわああぁぁぁ!」



その日、ビルには俺の叫び声が響いた。



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