ちよこれいと!
「次のかたどうぞー」
係員さんの声に従い、一つのダンボに二人で乗った。
ふと、辺りを見回すとダンボに乗ってるのはカップルや親子連ればかりだったことを知る。
「なんかさ……俺たち恥ずかしいな。男二人で乗るなんて」
『まもなく、出発しまーす!』
アナウンスが聞こえた。
けど、アナウンスに負けないくらい声を出して翔は言ってくれた。
「俺は、母ちゃんとか彼女といるよりまさとといたほうが楽しいさかい、そげなこと気にすんなー!」
なんか、その言葉がすごく嬉しくて俺は翔に満面の笑顔を向けた。
そして、アトラクションは動き始め徐々に上へと上がっていく。
このアトラクションは、少し高い場所でぐるぐると回りながら景色を楽しんだりするものだが……
「わ、忘れてた。」
「ん?何がや?」
翔が俺の言葉に反応して、こっちを見る。