ちよこれいと!


「終わりましたー。」

「ん?」


時計を見ると、約30分たっていた。

はっ!うち、寝てたのか…はずかし…


目をこすって、目の前の鏡を見た。


「……」


固まってしまう、うち。

そこへ竹内さんがやってきた。
「終わった?美里ちゃん、短髪も似合うよ~」

にこやかにこちらへ、向かってくる。


「あ、あの…この髪型で?」

「うん。これで、アイドルとしてやってもらう。」

竹内さんはバッチシとウインクした。


「む、無理ぃぃぃ!お、お、男みたいぃぃ!」


うちの切られた髪型は、肩ぐらいまで切られかっこいい感じに見られる。
他の人から見たら、かっこかわいい系の男の子に見えた。


「かっこいいよ。美里ちゃん。」

平然と言ってくる、竹内さん。

こんな髪型やだぁー!
裕也のために、一生懸命かわいくしてたのに…

これじゃ、裕也と並んだとき男同士みたいだよ~


うちは店の前で泣き崩れた。


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