ちよこれいと!


「あらら。そんなに、嫌だった?」

竹内さんは困ったように、首を傾げた。


「もっとかわいく切ってもらいたかったです。男みたいじゃないですか~」


泣きながら訴えるうち。
竹内さんはうちの言葉を聞いて、「あれ?」と言ってまた首を傾げた。


「男みたいでいいんだよ?だって、男のアイドルグループに入ってもらうんだから。」


「へ?」

思考停止…

って…

「なんでぇぇ―――!!」

うちの雄叫びは周りにこだました。

てゆうか、ない!
ないっしょ!

うちは女の子だよ!?
なんで、男の子として…


いろいろ考えているうちに、竹内さんはそぉっと口を開いた。


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