ちよこれいと!
「ねぇ…あの人」
「えー?背がでっかい人よりも帽子の子のほうが…」
なんだか、やけにじろじろ見られる。
特に女の子に。
うちは隣の人に目をむけ、こっそり言った。
「竹内さん!あなたかっこいいんだから帽子くらい被ってください!視線がいたいです!」
すると、呆れたような顔をして
「帽子はチクチクするから嫌い。それに、君もイケてると思うけど?」
そんなことを話していると、二人の女の人が近づいてきた。
「ねぇ、あたしたちと遊ぼ♪お兄さんいいでしょ?」
竹内さんにすりよっている。
すると、もう1人の女の人がうちに手を伸ばしてきた。
「こっちの子もかわいくない?ねぇ、顔を見せて?」
女の人がうちの帽子に手をかけた瞬間、何かに遮られた。