ちよこれいと!
「えっ?」
見透かされて体が跳ねそうになった。
そして、翔は近づいてきて……
「謝るのは茂人のほうでしょ♪」
聞こえないような声でそう囁いた。
こ、こいつ…
心の中見えるのか?
そんなに顔に出てたかなあ?
手を頬っぺたに当てながら
首を傾げてみた。
「ちょ…まじで早く!」
時計を見ながら雄大が言った。そーとー急いでいるらしい…
「じゃあさ、“ちよこれいと”は?」
間に翔が入ってきた。
ちよこれいと?
って、じゃんけんして前に進んでくやつ?
何で?
そう思ってるのは、みんなそうだったらしい。
首を傾げ、翔を見つめている。
「何で“ちよこれいと”?」
あくびをしながら茂人が言った。
みんなも、じっと翔を見る。