ちよこれいと!


ダンスをするのは初めて。
歌は中の上くらい…

みんなはもう経験者だし、1人だけおいてかれたらどうしようなんて思ってたら


「どうしよう!俺、踊れねぇ…」

あわあわとした様子で翔が、金色の髪を揺らしながら言った。

金色キレー…
思わず翔に見入ってしまっていた。
そして、バチリッと翔と目が合う。


「ん?なんだ、まさと?」

首を傾げて言ってくる翔が、あまりにもかわいかったのでキュン死にしそうだった。

思わず照れ隠しに

「お、俺も踊れねぇ…」

なんて言ったら「まじか!」なんて目をキラキラさせて言うから、一瞬ビクッた。


そのあと、踊れない同盟組もーぜ!なんておちゃらけながら、しばらくたって雄大がやってきた。

「はよー…ございます…。」


入ってきた雄大を見て、その場にいた全員が固まってしまう。

「ゆう、だい…どしたの?」

「ああ…ちょっとな。」

頭をかきながら曖昧に答える雄大。


< 95 / 168 >

この作品をシェア

pagetop