七つの星の落し物
Ⅱ. 星の落し物預かり所
「実はね・・・」
男は、机の上に置かれた星座盤のようなモノを見ながら話始める。
「ここはね、宇宙の中の『星』たちが、落としてしまったり、無くしてしまったり、盗まれてしまったりした『あるモノ』が集まっているところなんだ。」
「あるモノ・・・? 星の・・・落し物・・・???」
リゲルは困ったような顔をして訊ねた。
「ああ、分からなくて当然だよ。
分からなくていいんだ。
ほら、この「星の落し物盤」には、落し物をしたと思われる星の位置と名前、そしてそれを落とした日付が映し出されている。
そして・・・あれだ。」
男は、部屋のあちこちに浮かんでいるモノを指す。
「あれは、その落し物を具現化したモノ。
それが、ここに届けられた時に、天球儀を通してここへ送られて来るんだ。
さっき見たすごい光りと一緒にね・・・。」