七つの星の落し物
Ⅳ. 氷の星『ロタネブ』
ギィィィィ――――ン!!
耳をつんざくようなゴウ音とともに、フロントガラスの向こうの宙は瞬時に掻き消され、リゲルの体は激しいGで椅子に押し付けられた。
リゲルは声を出す余裕もなく、ギュッと目をつぶる。
・
・
・
リゲルには随分長く感じられた。
でも、実際は30秒くらいだったのだろう。
音は止み、リゲルの体にかかる重みはふっと抜けた。
リゲルが恐る恐る目を開けると、そこには白くてゴツゴツした、まるで流氷のカタマリのような星が浮かんでいた。
「あれは・・・?」
リゲルは目を丸くして興味深くフロンドガラスの向こうを眺める。
「うふふ。
やっぱり君は、星が好きなのね。
星を見た途端に顔が輝いてきたわ。」
あれは、イルカ座のロタネブ。
あなたの最初のプレゼントをお届けする星よ。」
耳をつんざくようなゴウ音とともに、フロントガラスの向こうの宙は瞬時に掻き消され、リゲルの体は激しいGで椅子に押し付けられた。
リゲルは声を出す余裕もなく、ギュッと目をつぶる。
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リゲルには随分長く感じられた。
でも、実際は30秒くらいだったのだろう。
音は止み、リゲルの体にかかる重みはふっと抜けた。
リゲルが恐る恐る目を開けると、そこには白くてゴツゴツした、まるで流氷のカタマリのような星が浮かんでいた。
「あれは・・・?」
リゲルは目を丸くして興味深くフロンドガラスの向こうを眺める。
「うふふ。
やっぱり君は、星が好きなのね。
星を見た途端に顔が輝いてきたわ。」
あれは、イルカ座のロタネブ。
あなたの最初のプレゼントをお届けする星よ。」