七つの星の落し物
大きな鈴の音が響いて、
その次の瞬間、リゲルは真っ白い氷の街に立っていた。


「さむッ!!」

リゲルがそう言った途端、ポンッ! ポンッ! ポンッ!
と、帽子、マフラー、手袋、そして分厚い防寒着がリゲルの体を覆った。


「ごめんね! 忘れてた。
その星はものすごく寒いの。
風邪ひかないように、気をつけてね!」

耳の奥から、アルの声が聞こえてきた。


「あれ?なんで、アルの声が聞こえるの?」


「帽子の上にヘッドフォンが付いてるのよ。
それで、私と交信したり、ここの星の住人の声を聞いたり出来るわけ。

あ、でも彼らにはあなたの姿は見えないから。」


「どうして?」


「あら、だって普通サンタクロースは見られちゃいけないモノでしょ?!」


「え・・・僕、サンタクロースだったの?」


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