七つの星の落し物
そして、リゲルは真っ暗な星に立っていた。
空には小さな星がまたたいているだけで、月のような明るい星は見当たらない。
街の建物には蛍光塗料のようなものが塗られているのか、家々が、イエロー、グリーン、ピンクなどの蛍光色にほんのりと光っている。
リゲルの着ている服も、暗闇の中に青白く光る。
ヒュンッ!
(?! なに?)
突然リゲルの足元を素早くなでるように、白いモヤっとした小さな雲のようなモノがすり抜けた。
ヒュンッ!
「うわっ!」
今度は顔のすぐ横をすり抜ける。
リゲルは肩をすくめる。
ヒュンッ!
ヒュンッ!
ヒュンッ!