七つの星の落し物
白いモノは立て続けにリゲルの横を通り抜け、時々クルンクルンと回りながら空に舞い上がる。

「こら―――!」

「え?」


リゲルの後ろから蛍光イエローの帽子にコートを羽織った男達がバタバタと走って来る。

背中には大きなフタ付きカゴを背負い、手には懐中電灯と大きな虫取り網のようなモノを持っている。


「全く、あとからあとから湧いて来やがる!」

ケケケケケッ!

白いモノはカゴの中でケタケタと笑っている。


(ゴースト?)


「銀色の星が空から降ってから、ここはコイツらの思いのままだぜ!」

そう言っている間にも、白いモノはヒュンヒュンと通り過て行く。

男達は網を振り回す。


「あの星が降らなきゃなぁ。」
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