七つの星の落し物
「えっとね・・・

『かわいそうなドラゴン。
大切な卵が割れちゃったから・・・、あなたはもう歌わなくなっちゃった。 
毎日毎日・・・泣いてばかり。

でも、あなたが歌わないと、みんな眠ったまんまなの。
だって、こんなに気持ちがいいんだもの。

だから私も・・・おやすみなさい・・・』

こんなとこかしら?」


「眠った星か・・・。
ありがとう。 アル」


「どういたしまして。」


(さて・・・。 困ったぞ。
いくらなんでも、割れた卵はもとには戻せない。
どうすれば・・・)

リゲルは家の外に出てみる。

花畑の丘からは金色の少し盛り上がった道が続いていて、その先にはまた小さな丘がある。

その小さな丘の上には、細い円錐形の塔のようなモノが立っている。


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