七つの星の落し物
Ⅰ. 光る天球儀
リゲルは目を見開いてきょろきょろと周りを見渡す。

人影は見当たらない。

周りは大きなモミの木ばかりだ。

その木には色とりどりのイルミネーションが取り付けられ、辺りを昼間のように明るく照らしている。

その明るさがリゲルの気持ちを少し落ち着かせる。

リゲルは、少し歩いてみる。

(? 何だろ・・・あれ・・・)

遠くの方にキラキラと輝く光りの雲のようなモノが見える。

リゲルはその光りの方へそろそろと近付いていく・・・。

その光りは、小さな白木のログハウスの煙突から吐き出されていた。

光りは、金色に輝く小さな星の集まりで、煙突から煙のように ポンッ ポンッ と断続的に出ている。

リゲルが唖然としてその煙を眺めていると、


―――― バタンッ!!

突然、ログハウスの窓が開き、中からひげ面の男が顔を出した。

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