七つの星の落し物

「やぁ！！　待ってたんだ！！」

その男は人懐っこい笑顔でリゲルに笑いかけると、こっちこっち！と、大きく手招きをした。


（？？？）



「あの・・・、失礼ですが、どなたですか？」

リゲルは小さな声で男に尋ねた。


「あ？　あぁ　あぁ、そうだったね。
僕は決して怪しい者じゃないんだ。」

赤い縄編みのセーターを着たその男は、優しい声で続ける。


「大丈夫。心配はいらないよ。
訳があって、名前は言えないんだけど・・・、
あ、でもそうだよね。　信用出来ない・・・か・・・。」


男は口ひげをいじりながら、しばらく考えていたが、やがて、「うん！」と　うなずくと、こう言った。


「これなら、どお？

君の名前は、“リゲルくん”だね。

そして、ママは、“マーガレットさん”だ。

飼っている猫の名前は“ルビ”で・・・、そうだ！

君のパソコンには、“ジョニー”ってあだ名がついている！」