七つの星の落し物
リゲルは、その亀裂に手を当ててみる。

(そか・・・。 光ってるのは鏡じゃなくて、石なんだ。
きっと、金属性の石なんだな・・・)


石の階段は地下深く続いているらしく、奥の方は薄っすらとした光りしか見えない。

(誰かいるのかな・・・)

リゲルは、ゆっくりと階段を下りていく。

しばらく下ると、下の方からボソボソとした話声が聞こえて来た。


「やっぱり、磨きすぎたな・・・。」

「ああ。磨きすぎた。」

「だって、色んなモノが沢山映ったら、きっとニギヤカだと思ったからさ・・・」

「にぎやかになったさ。 
でも、みんなニセモノだ。
ほんとのお前じゃないし、ほんとの俺でもない。」

「また、仲間が増えると思ったんだがな。」

「これじゃ、誰も来られない。」

「なあ、ここから出てみないか?」


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