七つの星の落し物
「いやだよ。 だって、ここを出たら、もうほんとのお前を見つけられやしない。」


(仲間が・・・欲しかったのか・・・。)

リゲルはそっと、もと来た方へ上がっていった。
そして、アルを呼んだ。


「分かったの?」


「たぶんね・・・。」


「了解!!」


シャラ―――ン!


リゲルは、ごそごそと袋の中を探す。

「うん。やっぱりあった。 クリスマスだからな。」


「それは?」


「SNOW スプレー。
雪を降らすスプレーさ。 でもほんとの雪じゃない。
ガラスなんかにくっつくヤツさ。」


< 53 / 78 >

この作品をシェア

pagetop