七つの星の落し物
「なぜ、それなの?」


「虚像、つまりニセモノを消すためさ。
彼らには、「ホンモノ」が必要なんだ。
ニセモノを消したら、きっと「ホンモノ」を見つけに行ける。」


「なるほどね。」


「それじゃ、引き出しに入れるよ!」


「レバーを引いて。」

シュン!!

宇宙船の先から、カロリ目掛けて、緑色の光線が放たれた。

すると、星の周りには、沢山の雪の結晶の形が星に反射されて浮かび上がった。


「仲間・・・見つかるといいな。」


「見つかるわよ! きっとね。」


アルは、リゲルの顔をじっと覗きこむ。

「リゲル、星の落し物探し、あともう少しよ。
頑張れる? 」


「もちろん!」

リゲルはそう言うなり、また銀色のスティックで、今度は青色の点を触った。


ギィィィィ――――ン!!
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