七つの星の落し物
アルは、少し寂しそうにリゲルを見上げる。
「あ・・・、そう・・・なんだ。」
リゲルは小さな声でつぶやくと「星の落し物盤」を見つめる。
「星の落し物盤」には、プレゼントを受け取った星がキラキラと輝いている。
まだ輝いていないのは、盤のいちばん右端にある紫色の点だけ。
「ねえアル、星に全部プレゼントを贈り終わったら、もうここへは来られないんだよね・・・。
君にも、もう会えない・・・。」
「う~ん、そういう事になるのかな。」
「やっぱり・・・。」
リゲルは、うつむく。
「でもリゲル、そんな事を考えるのは、ちょっとまだ早いわよ。
次の星は、ちょっと手ごわいから。」
「え? そうなの?」