七つの星の落し物
ギィ―――! ガタタン! ゴゴゴゴ!!
ギィ―――! ガタタン! ゴゴゴゴ!!
プシュ――! ガガガガ!!
プシュ――! ガガガガ!!
ものすごい音が響き渡る。
リゲルは思わずヘッドフォンをギュッと押さえながら周りを見回す。
(工場・・・?)
リゲルの目の届く範囲全てが、大きな工場で埋め尽くされている。
灰色のコンクリートと銀色の金属のようなもので出来たそれらは、巨大なロボットさながらに大きな音を立てながら、モクモクとしたケムリを空に向かって吐き出している。
空は、厚い灰色の雲でおおわれ、所々で霧雨のような細かい雨が降っている。
道路には、流線型の平たい銀色の車がビュンビュンと通り過ぎ、歩道を歩く人は見あたらない。
(なんだか・・・冷たい星だな・・・。)
リゲルは、歩道を歩いてみる。
工場は、どこまでもどこまでも続く・・・。
キキッ!
突然リゲルの真横に流線型の車が止まり、中から全身銀色に光る人の形をしたモノが降りてきた。