七つの星の落し物
(アンドロイド・・・か。)

アンドロイド、工場群の中では異質に見える、大きな立方体の建物の中へ入って行く。

手にはジュラルミンのケースのようなモノを大事そうに抱えている。

(何を持っているんだろう・・・)

リゲルは、そのアンドロイドの後をついて、そろそろと立方体の建物の中へ入っていった。

建物の中は、まるで美術館のように広く、整然としていて、その中央には巨大な黒いヌメ革の袋のようなモノが置かれている。

(何だ?アレ。)

リゲルがその黒い袋をしげしげと見ているうちに、アンドロイドは上へ向かう大きな階段を音もなく上がって行く。

(あ、ちょっと待ってよ・・・)

リゲルは、急いで後を追う。


アンドロイドは、階段の上の大きな扉を開けて、中に入って行く。

すかさずリゲルもその扉の隙間から中に滑り込んだ。


「うッ!!!」

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