七つの星の落し物
エピローグ
「これで、星の落し物探し、終了よ。
お疲れさまリゲル! よく頑張ってくれたわ。」
アルは、リゲルの目の前の操作盤の上にちょこんと座って、くりくりした目で真っ直ぐにリゲルを見つめる。
「ああ。」
リゲルは、うつむいて小さくつぶやく。
「あれれ? どうしたの?
こんな偉業を成し遂げたわりには、すごく元気が無いんだけど・・・?」
「うん・・・。」
リゲルは、必死に口元を固くする。
「あの・・・さ」
「なあに?」
「僕の記憶の中に、君や、今まで行った星や、あのおじさんの事は、残っているのかな・・・」
「う~ん、それはどうかしら。
何と言っても、今年は特別なケースだったから・・・」