七つの星の落し物
「もし・・・」

リゲルはその目にいっぱいの涙をためてアルを見る。

「もし、あの赤いセーターの人がほんとのサンタクロースだったら・・・頼んでもらってもいいかな。」


「何を?」


「僕の今年のクリスマスプレゼントは、今日のこの思い出にしてって・・・。」


「・・・ええ。 分かったわ!」


「アル、ありがとう!!」

リゲルは、アルをそっと抱きしめた。


「じゃあ、リゲル、最後の仕上げをしましょうか?!」


「え? 何?!」


「その『星の落し物盤』の、上の方に付いてる金色のボタンを押してみて!」

アルは、またリゲルの隣の椅子にちょこんと座って言った。



「こう?」

リゲルは、金色のボタンをそっと押してみる。

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