【COLORS②】スイカに恋したい
頭でごちゃごちゃ考えるのは苦手だ。

『考えるよりも行動あるのみ』

これが私のモットーである。



「ちょっと!あんたたちやめなさいよ!」

「なんだ、てめぇは。俺たちに逆らうとはいい度胸じゃねぇか?」

立ち位置的に真ん中の男が、ボスなのだろうか?私の台詞に対して、声を上げてきた。

「──男呼ばわりはされないようにするって決めたんだけどな」

「何ブツブツ言ってやがる!たかが女の分際で、俺たちに喧嘩を仕掛けてくるとはなぁ、お前らやっちまえ!」

私は持っていたカバンを海に渡した。

「……おいっ、なつ!」



バキッ!!ドスッ……



右の一人をパンチと蹴りで早々ノックアウト!



「このヤロウ〜!!」

それを見兼ねてか真ん中の男と左に居た男が、同時に仕掛けてきた。

フワッ……

私は飛び上がると、そのまま、左の男目掛けて蹴りを入れた。



バコッ!!!



「うぉぉ……」

バタッ
二人目、一丁上がり!



「このあまぁ〜!!」

最後に残された真ん中の男がパンチを繰り出してくる。

「そんなパンチじゃ、私は倒せないよ」

軽々と避けながら、ふっ〜と一息吐く。
男が攻撃に疲れてへばった一瞬の隙だった。



バコッ!!!!!


「ぐはぁ〜っ!!」



私の渾身の肘鉄であっけなく幕を閉じたのだった。
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