【COLORS②】スイカに恋したい
恋するスイカ
とうとう着いてしまった。私たちがいる教室は一号館で部室は五号館にある。つまり歩くスピードにもよるが平均すれば、十分はかかるのだ。
ガラッ
「遅いわよっ!!ホームルームはとっくに終わってるでしょ」
さ、早乙女せんぱぃ〜っ……
きっと何かを察知したのだろう。この人から通常の人間とは違うオーラを感じるんだよなぁ。
「……すいません」
「まぁ、いいわ。あなたまで来たんだもの、許してあ・げ・る」
なんかよくわかんないけど、まぁいっか。
私は海の後ろで彼らのやりとりを見守っていた。
部室には私と海、早乙女先輩以外には姿はない。
「では早速、本題に入りましょ!まずは、はいこれっ!」
渡されたのは台本だった。しかもかなり分厚い──
『愛されるより愛したい』
このタイトル……なんかなぁ、一昔前の少女漫画じゃあるまいし。
「この大会のために私が渾身を込めた大作よ!……なんか文句ある?」
「やだなぁ〜そんなわけないじゃないですかぁ」
海もかなり当惑しているぽい。その様子が手にとるように伝わってくる。
「それならよかった。これは主人公のレオンとヒロイン、ロザリーとの激しくも熱い恋愛ラブストーリーなの!ってわけだからよろしくね!」
……どんなわけだよ。
というツッコミは後にして。
「あの……つかぬ事をお伺い致しますが、配役はやはり──」
私は恐る恐る聞いてみることにした。
「もちろん!主人公(男)はなっちゃん、相手役は海君で決まりっ!」
あはは……やっぱそうなるのね。
ガラッ
「遅いわよっ!!ホームルームはとっくに終わってるでしょ」
さ、早乙女せんぱぃ〜っ……
きっと何かを察知したのだろう。この人から通常の人間とは違うオーラを感じるんだよなぁ。
「……すいません」
「まぁ、いいわ。あなたまで来たんだもの、許してあ・げ・る」
なんかよくわかんないけど、まぁいっか。
私は海の後ろで彼らのやりとりを見守っていた。
部室には私と海、早乙女先輩以外には姿はない。
「では早速、本題に入りましょ!まずは、はいこれっ!」
渡されたのは台本だった。しかもかなり分厚い──
『愛されるより愛したい』
このタイトル……なんかなぁ、一昔前の少女漫画じゃあるまいし。
「この大会のために私が渾身を込めた大作よ!……なんか文句ある?」
「やだなぁ〜そんなわけないじゃないですかぁ」
海もかなり当惑しているぽい。その様子が手にとるように伝わってくる。
「それならよかった。これは主人公のレオンとヒロイン、ロザリーとの激しくも熱い恋愛ラブストーリーなの!ってわけだからよろしくね!」
……どんなわけだよ。
というツッコミは後にして。
「あの……つかぬ事をお伺い致しますが、配役はやはり──」
私は恐る恐る聞いてみることにした。
「もちろん!主人公(男)はなっちゃん、相手役は海君で決まりっ!」
あはは……やっぱそうなるのね。