【COLORS②】スイカに恋したい
「えっと──どっちに行くんだっけ?」
せっかく持ってきた地図も自分の方向音痴にはただの紙切れと化する。
駅から歩いて数分、よもや自分が出た改札の出口もこっちでよかったのかすら自信がない。
「どうしよう……」
「ねぇ、君、アルバイトやってみない?」
歩道の真ん中で立ち往生していると、突然怪しげな男に声をかけられた。
「結構です」
「そんなこと言わないでさぁ〜話だけでも聞いてよ」
「結構です、それに今それどころじゃ」
「君なら絶対いけると思うんだよね。──ホスト」
……またか。
これは私が『男』と思われてるってことだよね。
「私は女です!!」
たいがいこの台詞を言えば……、
「あ、ごめんね」
ほ〜〜ら、こうやって申し訳なさそうに去っていくのだよ。
こんな風に男に間違えられることは、珍しくない。
ある意味慣れっこになってる自分が居たりする。
せっかく持ってきた地図も自分の方向音痴にはただの紙切れと化する。
駅から歩いて数分、よもや自分が出た改札の出口もこっちでよかったのかすら自信がない。
「どうしよう……」
「ねぇ、君、アルバイトやってみない?」
歩道の真ん中で立ち往生していると、突然怪しげな男に声をかけられた。
「結構です」
「そんなこと言わないでさぁ〜話だけでも聞いてよ」
「結構です、それに今それどころじゃ」
「君なら絶対いけると思うんだよね。──ホスト」
……またか。
これは私が『男』と思われてるってことだよね。
「私は女です!!」
たいがいこの台詞を言えば……、
「あ、ごめんね」
ほ〜〜ら、こうやって申し訳なさそうに去っていくのだよ。
こんな風に男に間違えられることは、珍しくない。
ある意味慣れっこになってる自分が居たりする。