【COLORS②】スイカに恋したい
「結局、こうなるんだよね」

私はなんとなくそんな気はしていた。
しかし実際に起こると、校舎の入口に貼ってあるクラス表の前で呆然としてしまう。

「なつ、一緒のクラスだな!一年A組」


「そだね」

まぁ、私としては今のとこ海くらいしか知ってる人いなかったから、心強いと言うべきか……

「なんかさ、さっきから妙に誰かの視線を感じるだけど」

だが、辺りを見渡してもそれらしき人物は見当たらない。

「気のせいだろ」

「そう……かな」

変な違和感を感じつつも、私たちは教室へと向かうことにした。
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