短編■ 偉大に冒涜
エピローグ
静江は思う。
一般常識を少しずつ覚えよう、と。
社会人になる前に、学んでおかなければ、
たくさんの人に迷惑をかけてしまうだろう。
結婚式の後、早速本屋で言葉遣いや手紙の書き方、
お中元やお歳暮のこと、日常の“当たり前”について書いてある本を買った。
ひとのふりみてわがふりなおせ
正にその通り。
《ハタチになっても、常識知らずだと恥ずかしいわ》