短編■ 偉大に冒涜


「ファミレス言葉か!!これだから最近の若者は…!!」

――と、5分あまり説教を喰らう内に、彼女は思った。


《なんでそこまでキレるの?いちいち気にしすぎで情けない》

怒り狂うお客様が疑問だった。


そして、

《これだから団塊の世代はイヤ!

家では女房の尻に敷かれるから、日頃の鬱憤を私にぶつけるのね!》

――と、反省するどころか、悪態をついた。



「日替わりランチでよろしかったでしょうか?こちらが日替わりランチになります。

常識を知らないんだな!けしからん!」

気分が悪いと帰っていくお客様に、

静江は《常識常識って押し付けないでよ!昭和人間が!》と、苛々した。



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