恋…焦がれて…。
―…次の日の朝…
柚子は早く目が覚めた…
緊張のせいだろうか…
学校に行く準備をしていた
居間に向かうと両親が驚いていた
「柚子…学校に行くのね?大丈夫なの?」
「…心配かけてごめん…でも…もう大丈夫だから!」
母親は優しく柚子を抱きしめた
「何もできないかもしれないけど…私達は柚子の味方なんだからね…」
母親の声は少し震えていた
柚子は泣いてしまいそうだった…
だが涙はこらえていた
「…ありがとう♪」
三人は朝食をとった
柚子は学校へと自分から逃げないために…
壁を乗り越えるために…
支えてくれる人のために…
心なしか足は少し重たかったが一歩一歩力強く進んでいった