恋…焦がれて…。

目の前に誰かいる…

柚子は目線を少し上にした
それはなんと悠斗だった…
柚子はあまりの驚きに身動きどころか呼吸まで上手くできなくなっていた…

「だっ…大丈夫か？」

心配そうに柚子の顔を覗き込む悠斗

柚子は黙り込んでしまっていた…

「しっかり歩かないと、はねられるところだっただろ…」

悠斗もどこがぎこちない様子だった…

柚子は何かしゃべらないとと思っていた

「…どうして先輩が？」

「たまたま一緒だったんだよ…」

「でも先輩の家…反対ですよね……」

悠斗は黙ってしまった

「…ありがとうございました！私、危ないとこだったみたいで…全く気づいてなくて…」

「おっ、おう！間に合って良かったよ！」

二人の間に沈黙が続いた…