恋…焦がれて…。
−第一章− 〜初恋〜


恋…。

小学生ぐらいになるとちらほらとそんな話も出てくる。

私は話を聞いてはいた。

だが私の中に《恋》はやってこなかった…。

自分にはそんな日がいつ来るのだろうか?

期待に胸を膨らませていた

―中学生私はついに初めて恋をした…。

初恋。

その時の私には恋が人を良くも悪くも変えてしまうことなど…

知るよしもなかった……


―入学式―
期待と不安で胸が張り裂けそうだった……

真新しい制服に袖を通した。
小学一年生のランドセルがとても大きく感じるのに近い感覚だった。

今日から中学生。

少し大人になれたような気分だった

リボンを結ぶ。

うまくできなくて母親に手伝ってもらった。

スカートの丈は…もちろん膝下だ

一年生なので当然だった

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