恋…焦がれて…。
ランドセルではなく新しい鞄。
一つずつ準備をすませていった
全てが楽しかった
下に下りると母親が朝食の準備をしていた。
うちの朝は大体ご飯に味噌汁だった。
「柚子、早く食べちゃいなさいね。入学式間に合わなくなっちゃうわよ」
「わかってるよぉ…」
早く食べてしまいたい気持ちでいっぱいだったが
ご飯が喉を通ってくれなかった…
少し食べてお腹いっぱいになってしまった
「ごちそうさま…」
「柚子ったら…全部食べてないじゃない!お腹すいちゃっても知らないわよ?」
「だってぇ…入学式のこと考えてたら食べれなくなっちゃって…」
「昨日だってなかなか眠れなかったんだよぉ!あぁ…素敵なことがいっぱい待ってるといいなぁ…」
「まったく…しょうがない子ねぇ。まぁいいわ!そろそろ行くわよ!本当に遅刻しちゃ困っちゃうもの!!」