恋…焦がれて…。
―体育館の外―
千夏は待っていた…
息を切らせてやってきた柚子
「まっ…待ったよねぇ……ごめん…」
「遅っそぃー!待ったよ!」
千夏は膨れっ面をしていた
「本当に…ごめんね…」
柚子は一生懸命謝った
「何してたの?」
「シュートの練習してた…」
「一人で?」
「最初はね!だけど…」
「待って!今日は遅いから明日だ!!ゆっくり聞かせてもらおうじゃないのぉ!それで許す!!」
「えぇっ!?そんなことでいいのぉ?」
千夏はにやりと笑い
「いいの♪」
走りだした
「待ってよぉ…!!」
柚子も追いかけて二人は帰って行った