恋…焦がれて…。
―放課後―
また部活が始まった…
柚子の調子は絶好調だった
順調に上達していっていた
同級生の中では一番ではないかというほどだった…
もうすぐ試合が迫っていた
一年の柚子達には出番はないだろうと思っていた…
その日スタメンとベンチまでのメンバーの発表だった
顧問の先生が背番号入りのユニフォームを渡していく
当然のごとく先輩たちが呼ばれていった…
最後の一人
「立花!」
柚子は自分ではないと思っていた
「おいっ!立花!返事は!」
何やら視線を感じた
「柚子呼ばれたよ!!」
柚子はやっと気付いた
「えっ!?はいっ!!」
ユニフォームを受け取った
「以上のメンバーで次の試合に挑む!メンバーに選ばれなかったものも次は自分が選ばれたいという気持ちをもってしっかりと練習するように!!解散!」