恋…焦がれて…。
悠斗の名前が出た瞬間柚子のうわの空は消えた…
次第に顔は赤くなっていった
紛らわすように
「悠斗先輩には本当に感謝してるんだぁ…バスケの楽しさを教えてもらってるし、いつも一緒に残ってくれるし送ってくれるし…」
また思い出してしまった…
「桜井さん家まで送ってくれてるのかぁ!?」
不思議そうな柚子
「う…ん!何で?」
ちょっと考える斗真
「確か…家、全く逆方向だったようなぁ…」
柚子は全く知らなかった…
「えっ……?」
言葉の詰まる柚子
何度送ってもらっていただろう…
「何で教えてくれなかったのよぉー!!!私悪いことしちゃってたじゃない!」
「えっ!?だってついさっき聞いたからよー…」
柚子はいてもたってもいられず走りだしてしまった…