恋…焦がれて…。
もうすぐ夏休みだった…
暑さの増す体育館、みんな練習に取り組んでいた
今日も柚子は残って練習をしていた
もちろん悠斗も一緒だった…
あの日以来…柚子は悠斗の事を意識し始めていた…
いつもと違う何とも言えぬ違和感に少しイライラしてしまっていた…
この気持ちが何なのかわからないでいた
悠斗はあれからも、何もなかったかのように接してくれていた
一対一の練習をしていた
柚子は必死になって、悠斗のもつボールを奪うために向かっていった…
苛立ちをぶつけるかのような勢いだった
なりふり構わず向かっていった
柚子の靴ひもはほどけてしまっていた…
…が全く気付いていなかった
それに気付いた悠斗
少し隙ができていた…