恋…焦がれて…。
−第四章− 〜恋煩い〜
とうとう夏休みに突入した
毎日部活の日々だった…
試合に向けてみな真剣だった
柚子も一生懸命取り組んでいた
悠斗へ感じた、自分では理解不能な思いを、胸にしまいむしろ忘れるためのように夢中になっていた
今日の練習は午前中までだった
柚子は一休みしてまた練習をする予定だった
涼むために少し人気のない日陰を探した
外の日差しは射すように暑かったが風は気持ち良かった
少し歩いていると話し声が聞こえた
柚子は悪いと思い引き返そうとした…瞬間
「おいっ!まてよ!!」
男の人の激しい怒鳴るような声が聞こえた
柚子の体は固まってしまった
女の人もいた
どこかに行こうとしていたそれを止めていたのだった
腕をつかんでいた