恋…焦がれて…。


起き上がるとそこには悠斗がいた

ジュースを買ってきてくれていた

柚子は涙をばれないように拭った…

「なにやってんだよ!みんな帰っちまったぞ!帰んないのか?」

下を向き黙り込む柚子…

そんな柚子を優しい眼差しで見つめる悠斗

「はっはーん!さては柚子試合に出れたなぁー!?大活躍だったか?♪(笑)」
まだ黙っていた…

「なんだよ!もったいぶらずに教えろよぉ♪♪」

柚子の口が微かに動いた

「…ました」

「っん?聞こえねぇーぞ!」

さらに下を向く柚子

「負けました!!!!!」
悠斗の方を勢い良く向いた
「私負けました…何もできませんでした…体は思うように動かないし、少し慣れてきたかと思ったら終わっちゃうし…ボールに触るだけでいっぱいいっぱいでした…」

悠斗はただ黙って柚子の話を聞いていた

とても優しい顔だった…

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