恋…焦がれて…。
「誰も私に何も言ってくれないんです…かけてくれる言葉は優しい言葉ばかりで…何もできなかったのに…シュート決めることができなかったのに…責めてほしかった……責めてもらえたら気が楽になったかもしれないのに…」
悠斗は真剣に柚子を見つめていた…
「私完璧に天狗になってました…自分はできるとうまいんだと…いつでも大活躍できるって信じて疑わなかった…先輩達にも褒めてもらえててベンチに入れてて…試合なんて楽勝だなんて思ってしまってました…」
柚子の顔は今にも泣きだしてしまいそうだった…―
「何より…いつも遅くまで一緒に残って教えてもらってたのに…こんな報告しかできなくて…」
柚子は涙を堪える事ができなかった…
悠斗は何も言わす優しく抱きしめた…―
柚子は戸惑った…
だがそこには安心感があった