恋…焦がれて…。


どれくらい泣いただろうか…

どれくらい抱きしめてくれていただろうが…

柚子はようやく落ち着いて泣き止んだ…―

「すいません…自分ばっかりしゃべってばかりだし取り乱しちゃって……」

少しづつ冷静さが戻ってくると恥ずかしくなってきてしかたがなかった……

「いいんだよ…!それでいいんだよ!」

悠斗は優しく話しだした

「誰だって最初は体固まってしまうのは当たり前だよ!俺だってそうだし!何も言わなかったのはみんなもそうだったし!言わなくても柚子は自分を責めてしまうだろうし…別に責められるようなことしてないしよ!」

柚子は目を真ん丸にして悠斗の話を聞いた

「厳しく言われなかったのは期待してるからだよ!試合は経験も大事だし!柚子と試合できて嬉しかったんじゃないのか?責めることなんてなくて、柚子にもっともっと強くなってもらいたいって思ってるんじゃないかな?」
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