恋…焦がれて…。


柚子は教室に入るなりすぐに千夏のもとに向かった

話したいことがありすぎて何から話せばいいかわからないでいた…

あまりの勢いの良さに千夏は少し驚いていた

「あのね…聞いてほしいことがいっぱいあるんだ…」
チャイムが鳴ってしまった
「あとで絶対聞いてね!!」

柚子は席の方へ歩いていった

お昼休みが待ち遠しかった
授業中も内容は全然頭に入ってはこなかった…

お昼休みのこと

悠斗のこと

柚子の頭はいっぱいだった…

こんなにも他のことが手に付かないなんて初めてだった

でもそんな自分が嫌いではなかった…

午前中の授業も終わりやっと昼休みになった

最後のチャイムが鳴ると柚子は千夏のもとに走っていった
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