恋…焦がれて…。


髪を結び直し、リップを塗り、しっかりと汗を拭いたりして仕上げに軽くコロンも付けていた…

何度も鏡でチェックをし居残り練習に行くのだった

そんな様子を部員達はよく思っていなかった…

だが居残りで練習をしているためあまり強くは言えなかった…

時折先輩が

「どうせ動いたら乱れるんだから、別にそんなに気にしなくていいんじゃないの?他にもっとすることあるんじゃないの?」

という問い掛けにも柚子は
「私、どんなときでも女を忘れたくなんてないんですよぉ♪こうしないと落ち着かないし♪♪」

全く言葉の意味が伝わってはいなかった…

誰のなんという言葉も柚子には届かなかった…

誰も何も言わなくなった…
言っても無駄だと皆諦めていた


< 96 / 143 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop