恋…焦がれて…。
髪を結び直し、リップを塗り、しっかりと汗を拭いたりして仕上げに軽くコロンも付けていた…
何度も鏡でチェックをし居残り練習に行くのだった
そんな様子を部員達はよく思っていなかった…
だが居残りで練習をしているためあまり強くは言えなかった…
時折先輩が
「どうせ動いたら乱れるんだから、別にそんなに気にしなくていいんじゃないの?他にもっとすることあるんじゃないの?」
という問い掛けにも柚子は
「私、どんなときでも女を忘れたくなんてないんですよぉ♪こうしないと落ち着かないし♪♪」
全く言葉の意味が伝わってはいなかった…
誰のなんという言葉も柚子には届かなかった…
誰も何も言わなくなった…
言っても無駄だと皆諦めていた